東京オペラシティ アートギャラリーで開催中の
「エレメント 構造デザイナー セシル・バルモンドの世界」展を見てきました。セシル・バルモンドは建築家と協力する構造デザイナーで、
力学や構造を考慮し、複雑な形の建築物を提案している方。
伊東豊雄氏、レム・コールハースなどとコラボした建築が有名です。
で、この展示会は一言でいうと、数学・物理・科学の世界。
「幾何学」や「フラクタル図形」といった数学的な規則に基づいた作品が中心です。
実際に見てみると、とにかく美しい。
正確な計算によって作られるアートですので、何と言うか無駄がない。
特に展示の中で一番目につくのは、やはりこれ。
H_edge(ヘッジ)
xの形をした鉄の板と、鎖だけで組まれた作品。
溶接などされておらず、絶妙なバランスで構成されてます。
一見すぐにガシャーンと壊れそうだけど、それぞれのパーツが互いに支え合って、かなり頑丈な構造になっているようです。
実はこの作品自体も大きなフラクタル図形。
構造力学なしでは完成できないアート作品ですね。
あと、入り口辺りの展示は、天井からバナーがぶら下がっているんですが、
それ自体が迷路のようになっています。
バナーをかき分けてかき分けて進んでいくような展示は、今まで体験したことがなかったので
面白い体験でした。
展示している作品の数は少ないものの、他のアート・デザイン系の展示会と少し違った内容で
非常に面白かったです。
特に構造体などが好きな人には楽しめることと思います^^